思考を変える本

右脳と左脳がシナジーで震える!アートがビジネスに革新を吹き込む

2023年3月6日

アートとビジネスが出会うと何が起きるのか?

イモコ。

あなたは、「芸術は爆発だ!」(故・岡本太郎氏)の本当の意味を考えたことがありますか?

一般人には分からない何かが・・・?

シカ次郎

Mercedes-Benz(独)が提唱する中長期的戦略CASEと、北米GAFAMの急成長を背景に、産業革命以来の「100年に一度の変革期」といわれるようになり、製造業主導だった世界が、ソフトウェア主導の世界にシフトしつつ、モノ売りではなく、コト売りの思考が年々強まっています

コト売りの思考には、従来の慣習を突破しなくてはなりません(breakthrough)

その前提において、アートの思考は相性がよいのでは?と考えたことがあって、そこで出会ったのが今回のビジネス「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること」なのです。

「世界のビジネスリーダーがいまアートから学んでいること」の基本情報

著者:ニール・ヒンディ
出版社:クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
定価:1,958円(税込)
ページ数:288ページ
出版日:2018年10月19日

・欧州トップクラスのビジネススクールであるスペインの"IE Business School"で教えられているArt thinkingを一冊にまとめ、世界に先駆けて刊行
・著者のニール・ヒンディ氏は、イスラエル出身。アートの世界の実践やプロセス、テクニックを基にイノベーションと創造性に関するトレーニングを提供し、ビジネスと起業家精神にアートの思考を融合するThe Artianの創業者

イモコ。

電子書籍だとスマホやタブレットで読めますよ!
私のヘビーユーザー(散財)な読書アプリ紹介しておきます
とにかく豊富で選ぶだけで時間が過ぎるけど、それは時間の無駄なのでしょうか(;'∀')

IT開発関連書とビジネス書が豊富な翔泳社の通販『SEshop』

この本で学べること

・これまでのビジネスやテクノロジーとは縁遠いとされてきたアートが、実はブレイクスルーやイノベーションに深くかかわってきている
・アートは創造であり、人生であり、新しい世界を切り拓く力となる
・変化の大きい時代にあって、「何を考えるか」ではなく、「いかに考えるか」の力をつけるのがアートである

この本のエッセンス

アートとは

アートとは何かを創造する方法または手段で、創造者とはアーティストであり、新たな価値を生み出すという意味においてはイノベータといえる
※新製品やアイデアを周囲の人に影響されず、自ら進んで採用する消費者や企業のこと

アーティストであるために必要なこと

右脳型思考を持つこと

右脳型・・・直観的、創造的、想像的、感性豊か

左脳型・・・論理的、直線的、分析的、合理的

ビジネスでは、左脳が重要だが、左脳ベースで右脳的思考を養うことで、イノベーションを起こす!

イモコ。

右脳型の思考を養うためには・・・?

観察する力をもつこと

美術館でもfacebookでもinstagramでもtwitterでも、何百何千という絵や写真を「目にする」が、立ち止まって考えることはあるか?

アーティストは、その絵から、描き手の想いや状況、伝えたいことを見て感じることができる

共感力とは、気づく力であり、興味、関心、好奇心

イモコ。

共感力は、顧客の潜在ニーズを分析するのに必須な能力です

新事業の企画に重要なのです

質問する力を養うこと

現状維持、今を是とする世界では、質問が出てこない

黙々とこなすのではなく「ナゼ?」と立ち止まり、「こうしたらどうなる?」「もしこうなら?」の習慣(想像力、改善力)
 → 質問することは、答えることよりも難しい

イモコ。

正しい質問できる人は、間違いなく「できる」ヤツです

アイデアの創出ができること

アイデアは出せば出すほどにレベルアップしてよくなっていく。まずは0→1にする行動が重要

アイデアを得る方法を訓練できている企業はかなり限定される。 
  → 未来の世界を想像し、それを絵(3Dモデルとかでも可)として具現化する行動が重要

関連付けができること

今まで関連がないと言われたモノ同士を結び付ける為には、様々な分野から貪欲に学ぶ姿勢が重要

共感できる力を養うこと

よい文学作品を読み、よい映画を観て、よい音楽を聴き、何を良いと思ったのか? なぜ良いと感じたのか?を言葉で表現することで定着させる
※その逆も然り。なぜ良くないと感じたのか等

いろんなアイテムを正しくレビューすることは共感力を養う訓練にもなりますね

シカ美

経験を積み上げることができる

実際に触れ、その場に行ってみる「現地現物」で経験を積み上げていく

所感とおすすめ度

多くの実例によってアート×ビジネスの重要性を説いており、納得感があります

ただ、「どうすればよいのか」という具体的なアクションへの落とし込みまでは届きませんでした

もっとヴィジョンを絵に描いて表現する体験が必要だと痛感

思ったこと、思いついたアイデアを絵に表現する習慣付けは論理的思考+アーティスト的表現力を鍛錬できるかも!

想像/考えるという内向的部分と、気づく力=興味・関心という外向的な力の両輪が重要です

残念ながら、この1冊だけで完全に理解できた!...とは言い難く、違った視点で書かれた他の書籍を読んで感覚を養いつつ、実行して力をつけていきたいと思いました

イモコ。

おすすめ度:★★★☆☆
新たなな視点で物事を見ることができる新鮮さはあります
実践するための手段までは明確に書かれておらず
そのあたりも含めてアーティストセンスが必要なのか・・・

  • この記事を書いた人
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イモコ。

某自動車メーカーでエンジン開発業務に17年、現在は新事業の企画に従事。仕事柄、移動するモノ/コト、特にバイク大好き
2020年から400冊のビジネス本を読破してマインドチェンジしてきました。マネジメントスクールで講師として立つことも
部品をかき集めてバイクを作ったり、いろんなジャンルのバイクに乗り継いできました。
オリジナルデザインでステッカーやアパレルも作ってます。
webライターしながらタイに移住して起業するのが夢です

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